昨年度の北村山医療介護連携推進会議において、「コロナ禍において人と人との対面の機会が少なくなり、認知症患者の症状悪化がなかったのか調査が必要かもしれません」とのご意見をいただいておりました。
今回、東根市における新型コロナウイルス感染症影響における高齢者の認知機能への影響調査として、「東根市からだとこころの健康アンケート」を実施いたしました。
太田QOLや八王子健康アンケートを参考にしたアンケートを作成し、東根市老人クラブ連合会の会員のみなさまにご協力いただき、調査を行いました。調査結果は、東根市や北村山地区医師会、東根市医師会等関係機関へ報告させていただきます。
コロナ禍において、外出の制限や自粛生活のため、要介護状態となるリスクを上げる暮らしの変化が見られているようです。特に「歩く速さが遅くなった」と感じている方が、6割を超えており、筋力の低下が懸念されます。
また、外出の頻度が23日に1回以上の方は、物忘れの「自覚」を感じている傾向があります。一方で、外出の頻度が週に1回以下の方は物忘れの「指摘」を受けることが多いようでした。
今回のアンケート結果を踏まえながら、今後の活動について検討していきたいと思います。
ご協力いただいた東根市老人クラブ連合会のみなさまに心から感謝いたします。また山形県立保健医療大学の保健医療学部作業療法学科長、佐藤教授より調査票の作成や調査のあり方、分析やまとめ方などにおいてご指導いただきました。心よりお礼申しあげます。